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ビタミンCが豊富な柿。他にはどんな効能があるのかみていきましょう
柿の効能
柿は日本特有の果実です。「柿が赤くなると、医者が青くなる(=暇になる)」と言われるほど、柿は栄養豊富で、すばらしい効能があります。
なお、「生柿」と「干し柿」では効能が変わってきます。
【生の柿】
- 体にこもった熱を冷まし、肺を潤す
- 体に必要な水分を補い、口の渇きを解消する
- 解毒
- 熱の邪気に冒されて起こる咳(痰が黄色、鼻水黄色、小便黄色などの症状)、口の渇き、口内炎、熱生の下痢などを解消する
【干し柿】
- 肺を潤す
- 脾胃を元気にする
- 腸の働きを改善する
- 血を止める(血尿、吐血など)
- 血を伴った咳、消化不良、血尿、下痢、喉が乾燥して声がしわがれる症状を解消する
【干し柿の白い粉】
- 肺を潤し、咳を止める
- 体に必要な水分を増やし、のどを潤す
- 血を止める(血尿、吐血など)
薬膳の体質分類では、気虚体質の方に、特に摂取していただきたいです。
MEMO
気虚体質とは、気が不足している状態のこと。疲れやすい、胃下垂などの症状が現れます。参考:体質とは
【薬膳コラム】体質について

おすすめの食べ方
柿は秋からスーパーで出回ります。体がもともと熱がある人は生で食べると良いでしょう。しかし体が冷える体質の人は、生で食べることをおすすめしません。干し柿を食べることをおすすめします。
干し柿がなかなか手に入らない!となると、火や熱を通すと冷やす効果も多少は和らぎます。

もっと詳しく!薬膳の分類(性味・帰経)
食性(五性)
生の柿は、寒性に属しています。
干し柿は微温性に属しています。
MEMO
寒性の食べ物は、体を冷やす性質です。
微温性の食べ物は、体を少し温める性質です。
参考:食性(五性)とは
【薬膳コラム】食物の分類の一つ「食性(五性)」

食味(五味)
柿は、甘味・渋味に属しています。
MEMO
甘味には、気を補う力があります。疲れている時に甘い性質のものを食べると元気になります。渋味の性質は、咳を鎮めるなど、気を下ろす働きがあると言われています。参考:食味(五味)とは
【薬膳コラム】食物の分類の一つ「食味(五味)」

帰経(きけい)
柿は「心」「肺」「大腸」に効き、腸の働きを回復させる働きもあります。
参考:帰経(きけい)とは
【薬膳コラム】食物の分類の一つ「帰経(きけい)」

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温活薬膳料理教室
東京都世田谷区で日本でも珍しい「温活薬膳料理教室」を運営しています。薬膳を体系的に学ぶ基礎コースから、薬膳カレーなどの変わり種まで、多彩なレッスンでおもてなしします。
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